リス族の新年のお祭りのあと、タイ北西部の町タークへ戻ると、中国旧正月(春節)の獅子舞が町を練り歩いていました。
タイの中国旧正月(春節)のお祝いは、バンコクの中華街ヤワラートが有名ですが、タークの春節も盛大で、龍と獅子舞が爆竹の音の中、各家々をまわります。
春節の間、タークの町中は、黄色と赤の旗、赤い提灯が飾られ、賑わいを見せます。
タークの町は、ミャンマー(ビルマ)と国境を接し、ミャンマーの人たちも多く生活しています。
獅子舞が町を練り歩く中を、ほっぺに”タナカ―”を塗った女性が自転車で、何も気にする様子もなく、一度も振り向くことなく、通り過ぎていったのが、タークの町らしい光景でした。
黄色い獅子舞が、各家々の中まで入り込み、春節を祝う舞を披露してまわります。
獅子舞が次の家へ向かうと、家の軒先に垂れ下げられた爆竹に火がつけられます。その音は、ものすごい音で、通りがかったバイクを運転していた人も、バイクを一旦止めて、耳をふさぐほど…。
個人の家だけでなく、銀行やお店なども同様に立ち寄り、大きな音で銅鑼や太鼓を鳴らしながら、町全体を練り歩いていきます。
爆竹が鳴りやむと、去年のお札の上に新しいお札を貼り付け、その年の安寧を願います。