日本人が世界の民族に関心を持つとき・・・
ある知り合いと話をしていた時、カレン族の名前が出てきて少し驚きました。
それは、その人とはこれまで、海外のことなど、まして東南アジアの民族についてなど、そういう話をあまりしたことがなかったからです。それでも、カレン族について、最近のミャンマー(ビルマ)国軍の少数民族への空爆のニュースなどで現状を知ったようでした。
カレン族の人たちだけでなく、他の民族の人たちが日本で話題になるのはいつも、紛争であったり、犯罪であったり・・・、マイナスな事柄と結びつけられて報じられることが多く、それが全てのような印象が作り上げられてしまうことにとても寂しい思いがあります。
『織り人(Orijin)』では、そうではない民族文化の魅力を伝えていけたらいいなと思っています。
ミャンマー(ビルマ)でよく見かけるバッグ
このタイプのバッグは、「織り人(Orijin)」ではカレンバッグと呼んでいますが、実はカレン族の人たちだけでなく、多くの民族の人たちが使うバッグのデザインで、腰機で織られた細長い布を縫い合わせて作っていて、シンプルだけども実は機能的。
ミャンマー国内を歩いていると、女性も男性も、子どもおとなも、みんな使っています。
幼稚園の壁には、通園してきた子どもたちのバッグが可愛らしくかけられ、市場で買い物をすると、さっとこのバッグからお釣りを取り出します。
好まれるのは、赤やピンク、水色や黄色などカラフルなもので、実際に、日本で使うにはちょっと難しいかな・・・というものも多かったりしますが、『織り人(Orijin)』では、草木染めしたものや、少し小さめサイズのものなど、日本国内でも違和感なくお使いいただけそうなものをオンラインショップでいくつかご紹介しています。
カレンバッグは究極のエコバッグ
このバッグの作りは、肩紐の部分と本体の左右両脇の部分は一本の細長い布で、本体中央部分の布と縫い合わせているだけのとってもシンプルなもの。なので、肩紐の長さも調整することができないので、みな、肩紐部分を結んで長さを調整しています。
子どもだからといって、小さいサイズのということではなく、小さな子であっても大人と同じくらいのバッグを下げて、バッグが歩いているような姿をよく見かけます。きっと、小学校や中学校にあがっても、そのまま使い続けることができるのでしょう。
お客さんのバッグも、買い物した荷物でぱんぱん。口部分にボタンやファスナーが付いているわけでもないので、逆に荷物を入れやすく、たくさん入ります。裏地が付いているわけでもないのですがとっても丈夫で、野菜もたくさん入ります。何でも入って、いつでもどこでも使えて、究極のエコバッグですね。