日常にある防空壕
『織り人(Orijin)』で使用しているカレン族の手織り布は、タイ北西部のミャンマー(ビルマ)国境近くの村で手織りされている布を使っています。
その周辺の村々では、家の軒先や軒下に機織り機をたくさん並べ、女性だけでなく男性も、多くの人たちが機織りに従事しています。
昼間、機織りの音だけが村に響いているようなのどかな風景の中、その機織りをしている側を見ると、地下2、3mほどの穴があいています。これは、防空壕(跡)です。
「最近では、まったく使ってないよ」という話でしたが、それでも、そのまま、まだ残されているというところに、カレン族の人たちが戦争や争いと共に生きてきた悲しい歴史がうかがわれました。
しかしながら、今また、先の見えない状況に突入してしまいそうなミャンマー(ビルマ)。またこの防空壕が使われることのないよう…ただただ願うばかりです。
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