人気のモン族リバースアップリケのトートバッグ作っています!!

現在、『織り人』では、いくつかの山岳民族(主にモン族・ミェン族・アカ族)の人たちが集まり新しい集落を形成しているタイ北部の村で、2015年より『織り人』オリジナル商品の開発をすすめています。

縫製は初めてだった、その村のモン族出身の女性とともに、民族伝統の刺繍やアップリケ、織り布をいかしつつ、 刺繍のデザインから縫製までを、自分たちの手でおこなってもらえるよう、様々な製品づくりに挑戦しています。

彼女のお母さんが以前、タイの難民キャンプでつくっていたモン族のリバースアップリケの布を使って、トートバッグを製作しています。
アップリケをグレーの麻布に合わせた、大きめサイズのトートバッグで、今人気のバッグです!

彼女のお母さんはアップリケの名人で、彼女自身は、クロスステッチ刺繍が得意。
『織り人』と出逢う前までも、時間がある時はいつでも、こつこつと刺繍を続けていました。
でも、製品にするまではできなかったため、ひと針ひと針、丁寧に作り上げた刺繍やアップリケの布も、縫製はどこか他へお願いしなければならず、自分たちが心を込めて作ったものが、どこで、何に、作り上げられているのかは、わかりませんでした...。

でも今は、1枚のアップリケや刺繍布が、実際に使われる”もの”になるのを、自分自身で見ることができるようになり、それはとても張り合いになることです。
そして、次への新たなアイデアや、やる気につながっていくのだということを、彼女を見ていて痛感しています。

初めの頃は、トートバッグの紐を同じ位置に、同じ長さに縫い付けるのも一苦労でしたが、そんな彼女も2年ほど経った今では、なんの問題もなく、とてもきれいに作れるようになっています。

自分のお母さん、そして自分自身が、心を込めて、ひと針ひと針丁寧に作ったアップリケと刺繍ですから、バッグにするためにも、誰が作るよりもきれいに、上手に作りたい!という気持ちが強くなります。

刺繍やアップリケを作ることと、縫製することをわけ、分業して製品を作っているところも多いかと思いますが、大量に作らなくてはいけない場合などは、その方がよいことも多いかもしれません。
しかし、すべての過程を自分自身でおこなうこと、それが一番、一つひとつへの想い入れは強くなり、つくり手さんたちにとっては、”しあわせ”なことだと思うのです。

お客さま(『かう人』)が、その”もの”の背景にあるストーリーを知ることによって、よりその”もの”に愛着がわき、ぜひ欲しい!と思ってくださるように、つくり手の人たち(『つくる人』)にとっても、どんな素材を使って作るのか、その刺繍やアップリケなどが作られた背景を知っているということは、よりよい”もの”を作っていこうと思う気持ちを高めてくれるものだと思うのです。

現在のタイでは、アップリケや刺繍布を売ることで得る収入よりも、より簡単に短時間で、それ以上の収入を得られる仕事がたくさんあります。
多くの山岳民族の人たちは、生活のために、そうした仕事を選び、刺繍などをする時間がなくなり、その子どもたちへも受け継がれなくなってきています。

そんな中でも、たくさんの収入にはならなくとも、できることならば、こうした民族伝統の手しごとを続け、次世代に残していきたい、と願う山岳民族出身の若い人たちもたくさんいるのです。
『織り人』オリジナル商品開発プロジェクトでは、そうした人たちが、”仕事”として成り立たせていくことができるのではないかという”希望”と、他にはない民族独自の文化が認められことで、”誇り”を持って生きていけるようになればと願っています。