村の子どもたちと『マレットファン』のえほん展へ

いろいろな話

 『織り人(Orijin)』が応援している『マレットファン(夢のたね)』は、数年前から、12月頃に、タイ北部チェンライ県でえほん展を開催するようになり、現在では、チェンライ県だけでなく、チェンマイ県でも開催するようになり、今年は初めてパヤオ県でも開催することになったそうです。

 タイ北部には、モン族やミエン族、アカ族などの村々が多くあり、『マレットファン』のえほん展には、そうした山岳(少数)民族の子どもたちもたくさんやってきます。

 もう3年前になりますが、『織り人』が活動しているモンの村の子どもたちを連れて、『マレットファン』のえほん展に遊びにいったことがあります。

 『マレットファン』のえほん展では、絵本だけでなく、全体が遊びのひろばになっています。フェルトで作った魚釣り、ペットボトルや牛乳パックをつかったおもちゃに、村の子どもたちも大人も夢中になっていました。

 ひとしきりおもちゃで遊んだあとは、次は絵本。日本語の絵本も、絵をながめながら、”こうだよね”、”こうなんじゃない?”、と楽しそう。

 絵本は、子どもだけでなく大人も惹きつけます。

 『織り人(Orijin)』でいつもアップリケを作ってくれているモンのおかあさんは、子どもの頃、ラオス内戦に巻き込まれ、ラオス国内をあちこちと避難していたために、学校に行くことができませんでした。
 今でも、できることなら学校に行きたいといつも言っている好奇心旺盛なおかあさんは、「ブタとおっちゃん」の写真にくぎ付け。

 モンにとっても、ブタは生活に欠かせないもので、そんな”ブタとおっちゃん”との生活を本当に楽しそうに見つめるモンのおかあさん。あまりに気に入っていたので、後日、プレセントしたくらいです。

 『マレットファン』のえほん展では、時々、スタッフが絵本を読んでくれます。

 スタッフのギップが絵本の読み聞かせを始めると、村の子どもたちは身を乗り出して、真剣なまなざしで聞いています。

 モンの子どもたち、モンのおかあさんたちが、『マレットファン』のえほん展を楽しんでいる姿をみると、村での生活、山での生活では得られないものを吸収しているなぁと感じます。

 きっとこの感覚が、『マレットファン』が活動を続ける原動力になっているのだろうなと思います。

 子どもたちの未来のために活動する『マレットファン(夢のたね)』と民族伝統の手しごとのために活動する『織り人(Orijin)』は、異なる内容の活動をしているようで、お互いの目指すところは同じ。子どもたちや山岳民族出身の人たちが、自分たちに誇りを持って生きていけるようになることを目指して、お互いができることで応援しています。

 『マレットファン』の活動にも、関心をお持ちいただけましたら嬉しいです。

 『織り人(Orijin)』オンラインショップでは、『マレットファン(夢のたね)』応援グッズを販売しています!

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