モン族の子どもたちが心待ちにするお正月
あるモン(Hmong)族の村のお正月のお祭りが近づいたある日、一晩で突如として、山の中に遊園地があらわれました。最近の村のお正月のお祭りに欠かせないのが遊園地。
子どもたちが、お正月を心待ちにしているのはこのためです。
普段は何もない村の広場に、空気を入れて膨らませた大きなすべり台やトランポリンがあらわれました。
モン(Hmong)族のお正月だけでなく、最近のタイでは、何かイベントごとがあるたびに、こうした子どもたちのための臨時遊園地が作られるのです。
そして、遊園地のまわりには、たくさんの出店が並びます。それをぶらぶらと見てまわり、普段はなかなか食べられないようなおいしいお菓子や果物を食べられるのも、子どもたちにとっての楽しみの一つです。
モン族の子どもたちの民族衣装
現代のモン(Hmong)族の子どもたちにとって、民族衣装は普段着ではなく、特別な時の特別な洋服。そして、その”民族衣装を着る日”というのは、遊園地やお店が並ぶ夢の世界へ出かけられることを意味します。
モン族の子どもたちにとって、お正月は、おいしいものが食べれて、きれいな民族衣装を着て、楽しく遊べる特別な日。でも、そのまま遊園地のすべり台に向かってかけっていくと、「洋服が汚れちゃうから、脱いでからにしなさい!!」とお母さんに怒られてしまうのです。
*写真はすべて筆者撮影(2017年12月23日撮影)
タイ北部のモン(Hmong)族の村にて。