モン族のリバースアップリケの新しいデザイン

『織り人』プロジェクト

「クリムト展2019」にあわせて・・・

いつも『織り人(Orijin)』バッグをご愛用くださっているお客さまから、昨年の終わり頃、ご購入いただいたバッグのご感想とともに、”来年の「クリムト展2019」にあわせて、クリムトの「生命の樹」のような踊っているような(モン族のリバースアップリケの)文様で作っていただけたら最高です。”というメールをいただきました。

「クリムト展2019」は、2019年4月23日(火)~7月10日(水)東京都美術館にて、7月23日(火)~ 10月14日(月・祝)豊田市美術館にて開催されるということです。

モン(Hmong)族のリバースアップリケ

そこで、モン(Hmong)のおかあさんに、クリムトの「生命の樹」の写真を見てもらい、こんな感じをイメージしたアップリケの文様を考えてみてもらえないかと相談しており、先日の村訪問の際に、新作デザインのアップリケを見せてもらいました。

モン(Hmong)族のリバースアップリケ

お客さまが、モン(Hmong)族のリバースアップリケをご覧になり、クリムトの「生命の樹」をイメージされたのは、どちらもまるで生きているかのような渦巻きを基本としているところだと思います。

今回、新しく考えてもらった文様も、基本は伝統的なかたつむりのからの渦巻きをモチーフに、そこから新たな渦巻きを枝分かれさせたものでした。

モン(Hmong)族のリバースアップリケの文様は、布を折りたたんで切り込みを入れるため、左右対称なだけでなく、上下も対称になるのが特徴なため、クリムトの「生命の樹」のような「木」というイメージとは少し違うかもしれませんが、”踊っているような”葉っぱの生命力は、少しあらわせているのではないでしょうか。

モン(Hmong)族のリバースアップリケ

モン(Hmong)族のリバースアップリケでは、かたつむりの殻の渦巻きのように、丸いカーブがよく使われますが、このカーブをきれいに作るのは、写真で見る以上に熟練の技が必要です。

モン(Hmong)の女性であれば誰でもがつくれるというわけではありません。
その仕上がりには、大きな差があらわれます。

モン(Hmong)族のリバースアップリケ

モン(Hmong)族のリバースアップリケのつくり方

土台となる布の上に、切り込みを入れた布を置き、切れ目に沿って切り端を内側に折り込んで、細かく細かく縫い付けていきますが、このカーブになる部分では、さらに切れ目の部分に、縦に細かく切り込みを入れて、きれいに丸くカーブするように縫い付けていきます。

今回の新しいデザインでは、渦巻きの先っぽの部分が多くあり、熟練さんでも、きれいに仕上げるのはなかなか難しかったようです。

モン(Hmong)族のリバースアップリケ

カーブに切り込みを入れ、針先で内側に折り込み、下の布に縫い付けていきますが、見ていると、本当に手早く簡単にやっているように見えますが、均等に折り込み、細かく縫い付けていくには、経験と集中力がいります。

あまり得意でない人ですと、土台となる布の色が均等に現れず、いびつな文様になってしまいますし、カーブの部分の切れ込みから、ほつれた糸が飛び出してしまったりします。
カーブの部分を見ると、そのアップリケの仕上がり具合の出来がわかります。

モン(Hmong)族のリバースアップリケ

『織り人(Orijin)』プロジェクトの新しいバッグ作り

『織り人(Orijin)』では、カレン族やモン族、ミエン族、リス族、アカ族など山岳(少数)民族の人たちの織り布や刺繍、アップリケをいかした製品作りをしていますが、2015年からは、特にモン(Hmong)族の人たちと刺繍やアップリケなどの文様のデザインから、製品のデザイン、縫製までを一貫しておこなう『織り人(Orijin)プロジェクト』を開始しています。

この取り組みにより、今回のようなお客さまからのご希望にそえるような製品を作っていくことができるようになるのではないかと思っています。

この4月で、『織り人(Orijin)』も8年目を迎えます。
試行錯誤を繰り返しながら、そして、その時その時の出逢いをつなぎながら、今の活動につながってきました。
これからも、そうした出逢いを信じて、”こういうものが欲しかったのよ!”と、みなさまに喜んでいただけるような出逢いをご提供できるよう、頑張ってまります。
こらからも、応援どうぞよろしくお願いいたします!

モン(Hmong)族のリバースアップリケ

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