モン族のリバースアップリケ

モン族の女性たちは、刺繍の他にも、アップリケの技術にもたけています。
通常のアップリケとは逆の方法で、重ねた布の上にデザインを描いて切込みを入れ、土台となる下の布にまつっていく「リバースアップリケ」とよばれるものです。
何枚もの布を重ね、上側の布に切れ込みを入れ、裏側に折り込むことで下の布の色で模様がつくられていきます。

リバースアップリケの技法を使った、中南米サンブラス諸島のクーナ族による「モラ」は有名です。
幾重にも布を重ねて色鮮やかに人や動物を表現し、クーナ族の民族性が感じられる構図が多くあります。

モン族のリバースアップリケの図柄も、象や犬の足跡、カタツムリの殻、ムカデ、クモの糸、キュウリの種など、身近な自然の生き物などからデザインされています。
その中でも、渦巻き模様のカタツムリの殻は、家族の成長と繁栄を意味し、よく使われています。

こうした、伝統的なモチーフと現代のもの、を新しいデザインとして取り入れていくこともあります。
考えられたモチーフは、厚紙などで型をとり、布に線を描き作っていきます。